必然的な運命
膝に目線を置き、喋ると吐息がかかって痛いよりもなんだかむず痒い。

「や、辞めっ… 」

「ふっ、ばーか。唾液に防衛機能はあるが菌を血液内に押し込んでしまう危険性もある。舐めときゃ治るなんて都市伝説だ」

そう言って元に戻り処置をまたし始めた。

___び、びっくりした。

本当に舐められるかと思った。

一瞬、ドキッと心臓が跳ねた気がした。

これはびっくりしてなのか、それとも須田さんに対してなのか。

「ほら、終わったぞ」
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