必然的な運命
「丁重にお断りしますっ!」

後ろから笑い声が聞こえたが見向きもせず口に食べ物を運んだ。

もう、本当に意地悪い。

私で遊んで楽しんでるのが目に見えてわかる。

ご馳走さまでした、と手を合わせ食器を持っていく。

「では、よろしくお願いします」

「おう。任せとけ」

なんか、本当に新婚さんみたいじゃない。

チラッと彼を見ると無邪気に洗っているし、鼻歌なんか聞こえてきそうな勢いだ。

変な妄想しちゃったから居たたまれなくなり、その場を離れた。
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