必然的な運命
「麻美、俺は今から仕事に戻るから、あとはよろしく頼む」

洗い物を終えた彼がシャツを戻しながらそう言った。

「え、今からまた仕事なんですか?」

「あぁ、……寂しいか?」

「っ!?寂しくありませんっ!」

ニヤニヤしながら私の反応を楽しんでいる。

冗談だとわかってても心臓に悪いから、やめてほしい、切実に。

私はそういう免疫、ないんですけど?

………あ、だから遊ばれてるのか。
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