ぶっ飛びプリンセス

「まだ…遊びたいんです。妊娠したら子供を守らなきゃいけないから…出来ないでしょ?乗馬」

「…乗馬?」

「危ないから剣も持てないし…」

「…剣?」

「あと…走れない」

「…走る…」


あ、あと猫も触れなくなるし
悪阻とかで美味しいご飯が食べれない
まだ、エムロードの美味に出会ってないのに

そんな事を熱く語っていたら…


「え?リオン様?」


リオン様が私から離れて夜着を着直していく
私にはふかふかの掛け布団をかけてくる


「結婚したんだし…急ぐ事はない。お前が十分遊んだ後でも子供は遅くない」

「え?どーゆう事です?」

「もう、寝ろ」

「えっと…初夜…いいんですか?」


これって儀式の延長じゃないの?


「したって事にしとけ。実際、途中まではしたし…問題無いだろ」

「リオン様は寝ないのですか?」

「まだ、仕事が残ってる。だから、お前は寝ろ」


そう言うとリオン様は再び机に向かった
その姿を見ながら私は布団に包まって、気がつけば夢の中に落ちていった

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