ぶっ飛びプリンセス

side:リオン
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ひたすら公務書類に目を通し、サインをし続ける
終わった時は、深夜2時を回っていた

凝り固まった筋肉をほぐすように伸びをする
すると、背後に聞こえる寝息に思い出した

急に出来た俺の"妻"の存在

一昨日、急に言われた婚約者
そして、更には結婚

俺の意思など関係無しに全てが勝手に決められ
勝手に終わった

妃を娶って
世継ぎを残せ

そう言われ続け、いままでもあらゆる国の王女達が俺の元に来たが…皆、泣いて逃げていった

"愛してください"
"リオン様の御心が欲しい"

何度も言われた言葉だが、俺の心には何も響かないし感じなかった

そもそも、俺は女という物を嫌っている
なのに、なぜ愛せる?無理だろ

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