ぶっ飛びプリンセス
馬車に乗りどんどんガルデニアから離れて行く
うん、やっぱり少し寂しいな…
「エムロード…いい所だといいな」
ここから1日かけて馬車はエムロードに向かう
王子の噂はあれだけど…
まぁ、なんとかなるよね?
それにしても…
「…退屈だわ…」
狭い馬車に揺られるだけのこの時間
窓はあるがカーテンで閉められている
本当につまらない
一応、馬車にはもう一人乗っているが…
「あの…アーロ…窓の外が見たい」
「王女の姿を容易に晒してはいけません」
「…はい」
侍女長のアーロ
40歳になるのに20代の美貌を保つ美魔女
しかし、その眼光は鋭い
私と姉様の教育係で怖くて逆らえない
でも、とても頼りになる人だ
「アーロはいつまで私の側にいてくれるの?」
エムロードまで一緒に来てくれるアーロ
やっぱり一人は心細い…居てくれるのは非常にありがたいが、きっとずっとは居てくれない