ぶっ飛びプリンセス
「アーロ?」
私が声をかけると、アーロは困ったような顔をした
「ルナ様、心細いとは思いますが…私は、ルナ様を送り届けたら直ぐにガルデニアに戻ります」
「…だよね」
予想外に短かった
2、3日居てくれるかと思ったのに…
まぁ、仕方ないよね
アーロにはガルデニアに仕事があるし
家族もいるし我が儘は言えない
「アーロ、私…頑張るね。ちゃんと、アーロに習ったようにしっかり王女をするね」
「しっかり王女…出来ますか?」
あれ?ここはアーロが感動する場面では?
"あぁ、こんなに立派になられて…"みたいな?
なのに、なぜそんな疑いの目?
「いいですか?普通の王女様達は、裸足で庭を駆け回ったり、城を抜け出し野山で遊んだり、乗馬したり、剣を振り回したりしません…わかっておられますか?」
「…控えます」
「控えるのではなく…やっては駄目なのです」
「…はい」
そっか…そうだった…
私、普通の王女できるのか?
いや、でもやらないとな…
国の為だ…頑張ってやめよう