御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「キャンセルでお願いします」


えっ……。一木さんも注文していたのに。


「申し訳ありません」


電話が終わるとすぐに立ち上がって頭を下げる。


「今日は昼飯で済んだ。だが、ここは何億という金を動かしている。今のようなミスが命取りだ」

「はい」


一木さんの声がいつもより低い。
すごく怒ってる。

もちろん、ランチを逃したことについてではなく、確認が不十分だったからだ。


「こんな仕事、かもしれない。でも、これもできないやつに、なにも任せられない。頭を冷やせ」

「すみません」


いきなりこんな失敗……。
たしかにこれくらいの仕事ならと軽く思ったことは否定できない。

深く頭を下げてから顔を上げると、桑田さんが冷たい目で私をにらんだ。


私は頭を冷やすため、いったんフロアを出て給湯室に向かった。

一木さんの顔に泥を塗ってしまった。
いや、それより昼食、どうしよう。
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