御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「本当に申し訳ありませんでした」


もう一度頭を下げ、彼に差し出されたサンドウィッチを受け取る。


「早く食え。次の仕事を指示するぞ」

「はい」


彼はパソコンの画面に視線を向けたままだったけど、少しだけ微笑んでくれた気がしてうれしかった。

それからすぐにコーヒーを淹れなおし、部署全員に配り終えてから、サンドウィッチを口に入れる。

自分で作ったものより、コショウがよく利いている。
そんなことを思いながらすごい勢いで食べ終わり、すぐに一木さんのところに向かった。


「早いな」

「早食いは得意なんです」


朝、あんなに遅くて急かされたくせに。
嘘がバレているのか、彼は少し口角を上げる。


「それでは、このレポートにある数字がここにあるデータと違っていないか確認してくれ。これは営業が顧客に持っていくレポートだ。間違いがあっては困る」

「わかりました」


もうミスはしない。
そう決意して、再び自分のデスクに戻って作業を始めた。
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