御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
後場が開くと、フロアが途端にせわしなくなる。

再びミーティングに入るチームもあれば、一木さんがトーリツツーリストに訪問したと言っていたように、大きな投資先の経営状況を確認するために外出する人もいた。


後場が閉まる十五時を超えると、途端に皆の表情が明るくなった。
やっと緊張が緩んだのだ。

しかし一木さんは、一度大きく伸びをしてから、再びパソコンに向き合い始める。

そういえば、一木さんは海外の株取引もしていると佐橋さんが言っていた。


「蓮川さん、お疲れ。少し休憩しても構わないと思うよ」


大量のレポートチェックをしていた私に、佐橋さんがアドバイスしてくれる。
でも、一木さんはまだ集中している。


「あの、一木さんは……」

「ロンドンが十六時に開くからね。で、そのあとニューヨーク」


それじゃあまるで休む時間がない。


「ここは国内株を運用する部署で、海外株は別にある。でも一木さんは将来この会社を背負って立つ人だから……って、聞いた?」

「はい。なんとなくは」
< 106 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop