御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
ハイスペックなイケメンだからといって、恋愛がうまくいくとは限らないんだ。


「ま、それは今までの話」

「はぁ……」


それはこれから恋愛するぞと私に宣言しているのだろうか。


「英莉も練習しようか」

「な、なんのでしょう」

「恋愛の、練習だ」


そんなの聞いたことがない。


「いえっ、結構です」

「いいから、するぞ」


私が断っても、彼は首を振る。
それだけじゃなく……隣に座った私の腰に手を回して、グイッと引き寄せた。


「なななな、なにしてるんですか!」


慌てて離れようともがいたけれど、彼の力は思った以上に強く、びくともしない。


「なにって、男に慣れる練習だ」

「そ、んなのいりません!」


フルフルと首を振って拒否しているのに、彼はさらに力を込めるだけで離そうとはしない。


「いいから黙れ」


まるで仕事中のように命令され、なにも話せなくなった。
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