御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
バレた……。

なにも言えなくなりうつむくと、彼は返事ができない理由——その通りだったこと——を察してくれたようだ。


「そうか。蓮川だったら、よりどりみどりだっただろうに」


イケメンはこれだから……。
あなたみたいにモテたりしないのよ、普通。


「い、一木さんがよりとりみどりでしょう?」


ちょっと悔しくなって言い返すと、「まぁ、いなかったわけじゃないが」と返ってきた。
ほら、私とは違う。


「でも、真剣に落としたいと思った女はいなかったな」

「どういう……」

「仕事のほうが大切で、構ってやらないせいか女のほうから離れていくことが多かった。でも、傷つくこともなく淡々と仕事をこなしていた」


なんとなく彼を見ているとわかる。
おそらく今は、将来トップに立つために必死なのだろう。

でも、離れていく女性の気持ちもわかる。
寂しかったんだろう。


「そう、なんですか……」
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