御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
でも、海外とやり取りを続けている彼は、立ち上がる気配もなく、私はコーヒーを淹れ差し出した。


「サンキュ。蓮川ももういいぞ」

「ですが……」

「人間、集中力には限界がある。明日また頼んだ」


だから皆を帰したんだ。


「桑田も帰れ」


一木さんは同じように残っていた桑田さんにも声をかけた。


「……はい」


がっくりと肩を落としたままの彼女は、一木さんと目を合わすことなくフロアを出ていく。


「それでは、私も失礼します」


私も一木さんに頭を下げ会社をあとにする。
するとすぐにスマホが震え……【今日は帰れないかもしれない。ゆっくり休め】と彼からのメールが入った。


出たばかりのビルを見上げても、ビルが高すぎてどこがグローバルアセットマネジメントのフロアなのかわからない。

私が戻ってもやれることはない。
そう考えた私は急いで家に帰り、夕食を作り始めた。
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