御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
そしてそれが出来上がると、弁当箱に詰めて再び会社に向かう。
部下としてではなく、家政婦として。

もう株式運用部は一木さんしか残っていないはずだ。
朝早いので皆帰りは早い。

もうすぐ二十時。
まだこの時間の電車はサラリーマンも多い。
電車を降りると、走りに走って会社に飛び込んだ。


「蓮川……。お前、どうして」


ネクタイを外し袖をまくっている彼は、いつもとは少し違う雰囲気だった。


「晩ご飯、一緒に食べたくて」


彼のことだから、どうせ食べていないに違いない。


「そっか」


邪魔かもしれないと思ったけれど、彼はにっこり笑ってくれる。


「走ってきたのに、冷めちゃった」

「あはは。当たり前だ」


電車だと三十分かかる。さすがに無理だったか。

私たちは接客用のソファに移動して食事を始めた。


「お、中華か」

「はい。辛い物平気ですか?」

「任せとけ」


彼はそう言いながらマーボー豆腐を口にする。
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