御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「一木さん、あとは俺がやります。今日はもう帰ってください」


津川さんはこの五日間、シャワーに帰るだけだった彼のことを知っていて、そう促した。


「そうだな。そうさせてもらう」


この五日で、一木さんは仲間を信じるという気持ちを一層強くしたように思う。
私が一木さんを信じていたように、一木さんもまた津川さんを信じ、通常業務のほとんどを彼に任せた。


「お疲れさまでした!」


いつになく大きな声で一木さんをねぎらった皆は、目が輝いている。
やり切ったという充実感で満たされていた。


その中でただひとり、桑田さんだけは浮かない顔。
いまだチームに戻ることを許されていないのだから、それもうなずける。


一木さんがフロアを出ていくと、桑田さんも席を立った。
フロアにいるのがいたたまれなかったのかもしれない。


「あっ、一木さんスマホ忘れてる。蓮川さん、追いかけてくれる?」

「わかりました」


津川さんにスマホを渡され、すぐに一木さんを追いかけた。
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