御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「尊敬、できるような人でしょうか」

「尊敬か。ハードルが高いな」


夏目さんは微笑みながらサラダを私に勧めた。


「蓮川さん、まだ株式運用部に入ったばかりなんだね。やっぱり一木さんのスカウト?」

「まぁ、そうなります」


スカウトだったのか怪しいけれど。


「噂では、業界未経験だって……」

「はい。初めてです」


嘘をついても仕方がないので、正直に答えた。


「へー、本当なんだ。一木さんがそんな人を採用するなんてびっくりだな。蓮川さんがあんなことできる人だって見抜いてたのかな」

「もう、恥ずかしいですからやめてください」


できればあのときのことは忘れたい。


「あぁっ、ごめん。別に嫌味とかじゃなくて、本当に感心したから……。ごめんごめん。今日はおごるから、もっと飲んでよ」


嫌味でないことは伝わってくるけど、やっぱり気まずい。


「いえ、おごっていただかなくても……」


お給料は入ったので自分で払える。
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