御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「なに言ってるの。蓮川さんのおかげで首がつながったんだから、これくらい安いものだよ。それに、一緒に飲めてうれしいんだ」


といっても彼はノンアルコールだ。


「でも、桑田さんは許してもらえてないみたいだね」


彼は佐橋さんと同じようなことをつぶやく。


「私にはよくわかりません」


桑田さんのことは、なにもわからないのに勝手なことを言いたくない。


「一木さんも、厳しい人だよね。仕事になると自分の彼女ですらビシッと叱るんだから」


夏目さんのそのひと言を聞き、ペスカトーレに伸びていた手がピタッと止まってしまった。


「あれ、知らなかった?」

「……はい」


桑田さんが、一木さんの彼女? 
彼は彼女なんていないと言っていたのに、あれは嘘?


「有名な話だよ。なんでも学生時代からの付き合いらしくて、桑田さんを引っ張ったのもそういう関係だからだって。でも、彼女がなかなかできる人だったから、皆納得もしたんだ」
< 179 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop