御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
適当に取りつくろったのに大失敗。
慌ててアジを口に放り込むと、彼は私をじっと見ている。


「昨日のこと、気にしてるのか?」

「あっ、いえ……」


あの話は終わりにしてくれたのに、私が吹っ切れないなんて……。


「告白、されたんだろ」

「えっ!?」


どうしてわかったの? 
あまりに驚き、箸を落としてしまった。


「すみません」


慌てて箸を洗いに行き戻ってくると、彼は完全に食べるのをやめて私を見つめる。


「英莉はわかりやすい」

「いえ、そんな……」


『されてません』と言えない。
昨日嘘をついて彼を傷つけてしまったので、もう二度と嘘はつきたくない。


「英莉は夏目が好きなのか?」


彼の直球すぎる質問に顔を伏せる。
自分の気持ちなのに、全然わからない。

私が答えられないでいると、彼は続けて口を開いた。


「これは俺の持論だが……。じっくりゆっくりはぐくむ愛情もある。でも、運命の人っていうのは、時間は関係ない。出会った瞬間に恋に落ちることもある」
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