御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
どうして? 桑田さんは?

でも、そんなことは切り出せない。

彼はそれ以上なにも言わずにソファに座り、経済新聞を読み始めた。
この時間は貴重なので、もう邪魔できない。

朝食のアジの干物をテーブルに並べ始めると、彼が気がついてイスに座り「いただきます」と手を合わせる。
セレブな彼がアジの干物って……とってもミスマッチだけど、意外にも好きみたい。

シーフード……。
私は昨日のことを思い出してしまった。


夏目さんのことはどうしたらいいんだろう。

一木さんは私に恋愛レッスンなるものをしてくれているけれど、心の中までは無理。
どれだけレッスンしてもらっても、答えなんか出ない。


「英莉?」


そんなことをあれこれ考えていると、ご飯を手にしたまま固まっていた。


「はい。あっ、今日のアジは少し塩辛いでしょうか……」

「まだ食ってないのにわかるのか?」

「あ、そうでした」
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