御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
視線を合わせることなく言うと「はー」と盛大なため息をつかれてしまった。


「どんだけ無茶するんだ。赤の他人の俺なんて放っておけばいいじゃないか」

「そんなわけにいきません。お父さんのいち大事を聞いちゃったんですよ? 一木さんが私をひとりで帰せないと言ってくださったのと同じです」


乗りかかった船とでも言うべきだろうか。
どうにかできるかもしれないのに、放っておけない。


「そうか。すまなかった……」


彼が神妙な面持ちで頭を下げるから慌てる。


「あぁぁっ、そんな、大丈夫ですから」

「もしかして、飯食ってないのも……金がないから?」

「あはは」


バレてしまった。


「はぁー、ホントに……」


言葉を失くしたという様子の彼は、「とりあえず飯だ」と車を発進させた。


「こんな時間だと……飲み屋くらいしか知らない」


もう日付が変わってしまった。


「あっ、あのファミレスで十分なので」
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