御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「それならどうして、桑田さんとキス、なんて……」


唇を噛みしめ、涙をこらえる。
彼の返事を聞くのが怖くてたまらない。


「見てたのか?」


私がうなずくと、目を丸くしていた彼は、苦しげな表情に変化した。


「そっか……」


心なしか肩を落とした彼は、眉根を寄せて続ける。


「あれは、正直、俺も驚いた。ただ、信じてほしい。桑田と付き合ったことはないし、好きだという感情を持ったこともない。それに……英莉に出会ったあの日から、俺の目には英莉しか映らなくなった。英莉以外なにもいらないと思うほどに」


彼の熱い告白が胸の中になだれ込んでくる。


「俺のためになりふり構わず自分を犠牲にしてくれた英莉に、すぐに恋をした。ここで一緒に暮らし始めて、ますます好きになった。手放したくなくて、近づきたくて……必死だった」


それじゃあ、最初から?
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