御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
どうしよう。
幸せすぎておかしくなりそうだ。


しばらくして離れた彼は「カレーいただいてもいい?」とちょっと照れくさそうに言う。


「はい」


そして私たちは、今までで一番幸せな夕食をともにした。

一木さんと気持ちが通じ合ってから、彼の一挙手一投足が気になってしまい、ちょっとしたことでドキッとしてしまう。


「英莉。お先に。入っておいで」


先に風呂に入った彼が、髪から水滴を滴らせている姿を見るだけで胸が苦しくなるなんて、私、変かも。


「は、はい」


彼と交代で浴室に向かおうとすると「待って」と不意に腕をつかまれ、息が止まった。


「まつげ、ついてる」


彼は私の頬に手を伸ばしてまつげを取ってくれた。
ただそれだけ。

今までの恋愛レッスンよりずっと接触が少ないのに……視線を合わせられなくなる。


「取れた。温まっておいで」

「はい」


私は顔を伏せたまま、浴室に飛び込んだ。
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