御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「しょうがない。ウィークリーマンションだな」


食費を淳也さんが出してくれていたおかげで、給料がほとんど丸ごと残っている。
一文無しのときとは違い、今日は宿を確保できそうだ。


とはいえ、すぐに次の仕事を探さなくては。

ひとまずウイークリーマンションの契約をして、その晩は疲れ果てて眠ってしまった。


次の日は土曜日。
私は久しぶりにプレジールに向かった。

あゆみに会社を辞めると報告したかったからだ。

レジに並んでいると、姿が見えなかったあゆみが奥から出てきて私を見つけた。


「英莉!」


しかもなぜか慌てた様子だ。


「ちょっと」


彼女はカウンターから出てきて、私の手を引く。


「どうしたの?」

「今、王子さまが来てたのよ。英莉がどこにいるのか知らないかって。まだその辺に……」


『王子さま』って、淳也さんのことだ。
私がいなくなって探しているの?
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