御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
家がないことがバレた今、もう恥ずかしいことなんてなにもない。


「仕事は、やっぱり旅行業じゃないとイヤなの?」

「最初はそう思って探していました。でも、そんなことを言っていられませんし、プレジールの仕事を始めてから、他の世界を知るのもいいかなと思っていて……」


私が言うと、彼はバッグの中から白い紙を取り出し、ジャケットの内ポケットから万年筆を出して私に差し出す。


「ここに名前をフルネームで。生年月日も。あと、今までの職歴と、最終学歴。まぁ、そんなことはどうでもいいんだけど、一応」

「あの、どういうことですか?」


突然の申し出にたじろいでしまう。


「俺の会社、事務員を募集している。というか、俺がアシスタントが欲しいと思ってる」


それって……私を採用してくれるということ?


「蓮川さんがよければ、ここで面接。もう終わってるけど」


終ってるって、ハンバーグを食べて身の上話をしただけだ。
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