御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「それじゃ、よろしく。正式な雇用手続きは明日以降に。まずは家に行こう」


どこかの寮が空いているのだろうか。
決断力も行動力もあり、できる男を思わせる。

彼はサッと伝票を持ち、会計に向かう。


「私が……」


慌てて止めたのに、彼はカードを差し出してしまった。

これは……超お金持ちしか持てないというブラックカードだ。
初めて見た。

ファミレスには似つかわしくないカードで支払いを済ませてくれた彼は、「行くぞ」と足を進める。


「ごちそうさまでした」


私はありがたくおごってもらうことにした。


「このくらいでなに言ってるんだ」


彼にはそうかもしれないけれど、ついさっきまで飲まず食わずだったんだから、泣きそうにうれしいのに。


「ほら、早く乗って」

「はい」


そして再びBMWに乗せられ、新居に向かった。
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