御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
ファミレスから約十分。
車は見上げるほど高いタワーマンションの地下駐車場に入っていく。

こんなすごいマンションが、社員寮?
ここって億ションっていうヤツだと思うんだけど……。

唖然として彼の横顔を見つめていると、慣れた様子で車を停めた彼に「降りて」と急かされた。

周りを見渡すと、高級外車がずらりと並んでいて、圧倒される。


「蓮川、荷物それだけ?」


呼び方が『蓮川さん』から『蓮川』に変わったけれど、彼の部下になるのだから当然か。

でも、病院のときの優しい彼とはちょっと印象が違う。


「はい。大きなものは売ってしまいました。身動き取れないので」

「そうか。じゃこれからそろえればいい」


そう言いながら彼はスタスタと歩いていってしまう。
そしてエレベータのボタンを押して乗り込んだ。


「あの、ここですか?」


いくら一流の会社とはいえ、社員寮がこんなすごいマンションなんて聞いたことがない。


「あぁ、俺の家、ひと部屋空いてるから」

「え……」
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