御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
その日、彼は最近では少し早い二十時に帰ってきた。


「ただいま、英莉」

「おかえりなさい!」

「危ないなぁ」


淳也さんが帰ってきたのがうれしくて、ふわっと腕の中に飛び込むと、彼は目を白黒させている。


「だって、受け止めてくれるでしょ?」

「もちろんさ。でも、獲物が自分から飛び込んできたぞ」


獲物?

私が首傾げていると、彼はニヤリと笑い、素早く唇を重ねる。
しかも触れるだけじゃなく、舌を絡めての濃厚なキス。


「はっ」


彼が離れた瞬間、息をするのを忘れていた私が思い切り息を吸い込むと、彼はクスクス笑う。


「まだ慣れないのか?」

「な、慣れません、こんな……」

「こんな、なに?」


どうやら彼は、私がアタフタするのを喜んでいるらしい。


「なんでも、ありません!」


『エッチなキス』と言いたいけど、とても言えなかった。


「さて、今日はもうちょっと仕事があるんだ。でも、その前に……」

「あっ、食事できてますよ。温めますね」
< 320 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop