御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「大丈夫もなにも、俺は英莉のことしか興味がないんだ。英莉だけでいい」


彼は私の髪に手を入れ、優しく撫で始める。
それは、不安に陥った私を落ち着かせてくれるような行為だった。


「そうしたら……半年以内に社長に就任するだけの実績を上げたら、英莉との結婚も認めてやると言われた。それができなければ見合いをしろと」


だから? だから躍起になって仕事をしていたの?


「親父は、絶対にできないだろうというような数字を提示してきた」

「そんな……」


それじゃあ、私たちに未来はないの?


「でも、お前が教えてくれたから」

「なに、を?」

「不可能なんて、ないってこと。英莉が俺を信じてくれるなら、俺はなんだってできる」


それはダイオー電機のときのことを言っているの?


「それに……好きな人のために必死になるのが、恥ずかしいことじゃないってこともな」


彼は腕の力を緩め、私の目をじっと見つめる。
< 324 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop