御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
社長就任のために必死に走ってきた彼には、休める時間がなかった。
今日から少しアクセルを緩めてほしい。


「英莉! キャー、王子さまも一緒なの?」

「ち、ちょっと……」


あゆみがいち早く私たちを見つけて声を上げる。
でも、その『王子さま』というのはやめてほしい。


「こんばんは。いつも英莉がお世話になってます」


淳也さんの言葉に、ドキッとしてしまう。
彼の彼女なんだと強く感じられるからだ。


「いえいえ。いつも惚気を……」

「あゆみ!」


そりゃあ、彼女には時々うまくいってるよメールは送るけど、余計なことは言わないで。


「あはは。すみません、幸せなんで」


すると淳也さんまでそんなことを言い出すので、もう顔も耳も真っ赤な自信がある。


「英莉はカフェモカだよね。えっと……」

「私はエスプレッソを」

「承知しました」


私たちが出会った窓際の席に座りしばらく待っていると、あゆみが持ってきてくれた。
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