御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
彼について奥の部屋に行くと、そこは見たことがないほど広いリビングだった。
これ、二十畳はあるかも。

彼は真っ黒な革張りのソファにバックを置き、ネクタイをグイッと引っ張り緩めている。
その姿があまりに様になっていて、見惚れてしまった。


「ここにいてもかまわないぞ。丁度家政婦が欲しかったところだし」


家政婦!

家事は嫌いじゃないし、窮地を助けてもらったのだからそのくらいすべき? 
家賃も助かる。

いや、でも。


「イヤなら出ていけばいいし、好きにしていいから」

「はい」


やっぱり家を探して出ていこう。


「今日は、こっち」


今度はシャツの手首のボタンを外しながらリビングを出ていく。
なんだかひとつひとつの動作が色っぽくてどこを見たらいいのかわからない。


「ここが風呂とトイレ。で、この部屋はまったく使ってないから、好きに使えばいい」


彼は玄関から入って右手のドアを開けた。
すると十畳はありそうな部屋にはなにも置かれていない。
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