御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
俺は唇を押し付けたくなる衝動を必死に抑え、バクバクと激しくなり始めた鼓動を感じながら、部屋を出た。

夜中、何度か様子を見に来たが、英莉は熱が下がらず荒い呼吸を繰り返し苦しそうだった。

だけど眠っていたので、俺は彼女の額の汗だけ拭き、自分の寝室に戻った。

彼女の言う通り、俺まで罹患したら責任を感じて落ち込むと思ったからだ。
しかし、なにもできないのがもどかしかった。



でも少しずつ熱が下がっていき、ようやく三日目の朝に完全に平熱に戻り、ホッとひと息ついた。


「淳也さん、心配かけてごめんなさい」

「いいんだよ。治ってよかった」


ベッドに座った彼女を抱き寄せると、あまり食べていないからか?せた気がする。


「仕事も迷惑かけてしまって……」

「大丈夫だ。病気なんだから、仕方ないじゃないか」


俺の胸に顔をうずめる彼女を守ってやりたくてたまらない。
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