御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「あゆみ、おはよ」

「おはよ。あれ、顔色戻ってる」

「あぁ、大丈夫だよ?」


いっぱい食べたし、大きな心配事もなくなった。


「それより、私、就職が決まったの」


一木さんの会社に就職できることを話すと、彼女は腰を抜かさんばかりに驚いている。


「えぇっ! 英莉、上の人になっちゃうの?」

「上の人って、私はただの事務だから、お金持ちになるわけじゃないよ」


そう言ったものの、彼女は「いいなぁ」とため息を漏らす。

私と同じバイトのあゆみは、プレジールの仕事が性に合っていると、正社員を目指している。
だから、本気でいいなぁと思っているわけじゃないとは思うけど……セレブな紳士たちとお近づきになりたいといつも言っているから、そっちが『いいなぁ』なのかもしれない。


「寂しいけど、また来てよね」

「うん、もちろん」


あゆみと約束を交わし、店長に退職のお願いに行くと「聞いたよ」と言われて驚いた。
< 37 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop