御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居

「あの、お休みになられては？」

「あぁ。先に寝ていいぞ」


手伝えればいいのに、机の上の書類はすべて英語だ。
私には無理。


「それでは、お先に」


部屋に行くと、彼が風呂に入ったのはわかった。

そのままウトウトしたあと喉の渇きを覚えリビングに向かうと、まだ明かりがついてる。
もう二時過ぎているのに。

そっとドアを開けて覗くと、また彼はソファで眠っていた。

本当に家政婦がいないと心配、かも……。
仕事はできるのかもしれないけど、私生活がメチャクチャだ。


さっき、洗濯機を覗いたら、数日分の洗濯物が溜まっていて慌てて洗濯機を回したし、部屋もちょっと散らかり気味。
仕事以外は無頓着なのかも。

私は布団を持ってきて、彼にそっとかけた。


「本当に、倒れますよ？」


そう囁いても彼は起きない。

成り行きでここに転がり込んだものの、家賃や洋服代のためじゃなく、彼の健康のために食事を作ってあげたくなった。