御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「一木さん、いつも朝ご飯は?」

「あぁ。朝は忙しくてなかなか食べられない」


やっぱりそうか。
この様子を見ていると、毎日食べていなさそうだ。


「でも、英莉がいると助かる。飯は食ったほうが頭が働く」

「そうですね」


まだ仕事の内容についてちゃんと把握したわけではないけれど、どうやら彼の頭脳そのものが稼ぎに直結しているようだ。

彼は鮭をパクパクと口に運び、あっという間にご飯を平らげてしまった。

そして今度は経済新聞を手にして、それを読み始めている。
本当に忙しそうで、楽しく朝食をという雰囲気ではまったくない。


「悪いんだが……始業は八時半だが、八時には入りたい」

「あっ、すみません。わかりました」


食べ終わらない私にしびれを切らしたのだろう。
彼が申し訳なさそうに言うので、私はご飯を残して席を立った。


「いや、全部食え。そのくらいは待てる」

「でも……もう十分いただきましたから」
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