放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
「相川さんの借り物競争の時さ、紙に何て書いてあったの?」
予想外の質問に思わず足が止まりそうになる。驚きを表情に出さないように、視線を前に戻した。
「あー・・・同じクラスの男子、って書いてあったの」
「だから葉月連れてったんだ」
日向君がこちらを向くのが分かる。だけど気づかないフリ。
「うん、そうなの」
噛まずに言えた事に内心、ホッとため息をつく。
平常心平常心。
ここで好きな人だったなんてバレたら日向君に誤解されちゃう。