放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
そう言って差し出したもの。
「え、」
元からパッチリ二重の大きな目を、さらに大きく開く相川さん。
「これ、・・・私が可愛いって言ってたやつ・・・」
「そー」
「わ、悪いよこんなの・・・!」
「返品は受け付けてませんので」
そう悪戯に笑うと、相川さんは困ったような表情をした。
「・・・」
・・・葉月だったら喜んだ?
そう言いそうになった言葉を飲み込む。自分で自分を殺してどうする、俺。