放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
素早くドアを静かに閉めた。
少しだけ開けたドアの隙間から見えたもの、それは。
「っ」
平松と莉奈がキスをしているシーンだった。
「・・・くそがっ・・・」
中の二人に聞こえないように小さく、悔しさを込めて呟く。
ポケットに入っているそれを強く握り締めた。
別に今じゃなくてもよかった。
だけどやっぱり修学旅行中に渡したかったんだ。
相川に言われた、あのストラップを。
「・・・・・・葉月君・・・?」