哀姫―アイヒメ―II
麗「ちょ、ど、どどどどどうして、でででですか!!!!!」
新「麗、落ち着け。百優、何があったか説明出来るか?」
百「えぇ...。私達は、海の家にバックを取りに行って店に向かってたの。だけど、向かってる途中で学園の男子がナンパしてきて、私の腕を掴んできた。無理矢理連れてかれそうになったけど、紅羽がわざと私を捨てるふりをして助けてくれたの。」
志「捨てるふり??」
百「そう。わざと相手に媚を売って私だけでいいでしょ?って。こんな奴より私だけを見てって言ったの。そしたら、あいつらは私を見捨てたわ。紅羽はそれが作戦だったらしくて連れてかれる直前に、私だけでも逃げてって耳元で呟いてきたの。」
紅羽。
あいつ、一人で相手なんて変なこと言いやがって。
百「私はっ...。紅羽と一緒に行ってあげれなかった。紅羽を助けてあげられなかったっ。私だけ、私だけ逃げてきたのっ。最低よねっ...。私が男子恐怖症だからって言い訳作って紅羽に助けて貰うなんて。」
百優は、自分を責めていた。
何故、一緒に逃げなかったのか、助けてあげられなかったのかと。
でも、そんなの...
夏「百優、ダメだよそんな言い方しちゃ。紅羽ちゃんに、失礼でしょ。」
百「夏月?何で?どうして?私、見捨てちゃったんだよ?」
夏「紅羽ちゃんが百優を助けたいと思ったのは、百優が男子恐怖症だからってわけじゃないと思うよ。仲間だから、一人でも多く逃がしてあげたいって、自分を犠牲にしてもいいから助けたいって思ったんだと思うよ。なのに、百優が逃げてきちゃったっていうのはせっかく守ってくれた紅羽ちゃんに失礼でしょ?違う?」
百「...っ。そっか、そうよね。せっかく、助けてもらったんだもの。それに、夏月達に助けを呼べたんだから後悔する必要は無いわよね。むしろ、私だけでも逃げられたことに感謝しなくちゃね。」
夏「そうそう。その調子だよ。百優。」
百優も、落ち着いたみたいだな。
新「さて、百優を宥めたところで...。早く朱羽を探すぞっ!!」
「「「「あぁ!!」」」」
俺達は、人気のない場所を手分けして探し、紅羽を探し始めた。