哀姫―アイヒメ―II
紅葉side
ほんっと、優ってば勝手なんだからっ!
いくら、組の娘だからって無茶なこともあるのにっ!
吹雪も吹雪だよね!
こんな大役引き受けちゃってさぁ!
今、海の家から出て、ビーチをうろちょろしているところです。
で、奏翔達を探している間、私はひたすら愚痴ってます。
奏翔達の問題だし、奏翔達だって気づいてるだろうから任せるっていうか、一緒に潰せばいいのに!!
...奏翔達が傷ついてほしくないのは私もそうだけどさ。
吹「紅葉?さっきから何喋ってるの?タダ漏れだよ?僕と優の悪口も。」
『はっ...!い、いやな、何も無いからっ!それより、奏翔達何処かな!?』
一瞬、吹雪に哀れんだ目で見られた気がするけど、気のせいだよね!
吹「もう、ホテルじゃない?」
そうなのかな...。
purururururu
ん?
『あ、奏翔からだ。』
ディスプレイに奏翔って書いてある。
奏翔からの電話なんて初めてかも。
ポチッ
私は、ワクワクしながらボタンを押した。
«...。»
『...。』
«...。»
『...。』
«...。もしもし。»
『遅いわっ!!切ろうかと思ったわっ!』