哀姫―アイヒメ―II
カランカラン
外へ出ると腕の傷が月光に照らされた。
改めて見るけど...真っ赤か...。
雪「紅葉!」
雪夜がもうそれはそれは心配そうな顔持ちで。
さっきより顔が歪んじゃって...。
『本名言っちゃダメでしょ?私は大丈夫だから心配しないで?それより救急箱貸してよ。持ってるんでしょ?』
雪「あ...うん。」
雪夜に、救急箱の中から消毒液とガーゼと包帯を取ってもらった。
『浅葱の騎士さん、私の傷の応急処置をやってくれるかしら。』
雪「...。あぁ。」
私たちは近くにあってベンチに座った。
雪夜がやった応急処置はとても綺麗に仕上がっていた。
『慣れてるのね。』
雪「あいつら、よく怪我するから。」
あいつらとはきっと、奏翔達の事だろう。
それ以外考えられない。
『そう。ありがとう。』
私は、立ち上がった。
『さ、次はC.R.O.W.よ。行きましょ。』
雪「そんな傷で行くつもり!?無理だよ!」
雪夜は、慌てて立ち上がって言った。
『口調が変わってるわよ、浅葱の騎士。』
雪 「...。すまねぇ。でも、その傷じゃ無理だぞ。血が酷くなったらどうするんだ。死ぬぞ。病院行け。」
『この仕事が終わったら行くわ。』
雪「アイヒメ!」
『大丈夫だから。体調が悪くなったらちゃんと言うわ。』
雪「...すぐ言えよ。」
『えぇ。』
渋々と承諾した雪夜と一緒に、C.R.O.W.のいる別荘へ向かった。