強引社長といきなり政略結婚!?

「こんなところでどうしたの?」

「汐里のところの家政婦さんに追いたてられたら敵わないから、ここで待ってた」


なるほど。それで庭先じゃなく、門の外だったわけか。
多恵さんがほうきを振り回した時のことを思い出したら、笑ってしまった。


「笑いごとじゃないぞ」


浩輔くんが不満ありげに言う。多恵さんにはよほど懲りたようだ。


「ごめん」


口元を押さえて笑みを隠した。


「それで、朝比奈一成との話し合いはついた?」

「うん」


話し合いというより、意思確認だ。


「俺と結婚するって決めた?」

「ううん」


首を大きく横に振る。

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