強引社長といきなり政略結婚!?

「お言葉ですが、そんな浮ついた女性になびくような者は、うちの会社にはおりません」


日下部さんの容赦のないひと言がさく裂する。


「なっ……」


ゆかりちゃんは驚いて言葉を詰まらせた。


「ちょっと日下部さん!」


初対面の人でも躊躇せずに思ったことを口にするのだから困ってしまう。


「ごめんね、ゆかりちゃん」

「……な、なんですか、この人は」


唇を震わせながら、ゆかりちゃんが私の陰に隠れようとする。


「一成さんの秘書なの」

「ひ、秘書!? こんなに口が悪いのに!?」

「――ゆ、ゆかりちゃん!」


彼女も負けてはいない。

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