強引社長といきなり政略結婚!?
「汐里さん、入りますよー」
ノックと共に開かれたドアから入ってきたのは、木陰のゆかりちゃんだった。
木陰のマスターとゆかりちゃんも招待していたのだ。
一成さんの許可をもらい、子供ができるまでは木陰で働かせてもらうことになっている。
「わぁ、汐里さん、とっても綺麗!」
ゆかりちゃんは口に手を当てて、うっとりとした目で私を見た。
「ありがとう」
「ウエディングドレスが楽しみです」
私を一周して、「いいないいな」を連呼する。
「ゆかりちゃんも早く素敵な人を見つけてね」
「はい! 今日はコンラッド開発の関係者もたくさんいらしてるんですよね? 優良企業のイケメンを必ずゲットします!」
両手の拳を胸の前で振って張り切るゆかりちゃんに、日下部さんの冷たい視線が向けられるのを感じた。