強引社長といきなり政略結婚!?
さすがにそれはないだろう。大泉さんはぽかんと口を開けて唖然としている。
「ちょっと一成さん、それじゃ答えになっていませんから」
私がなだめると、一成さんは悩ましそうに目を細め「喫茶店だ」とボソッと答えた。
「喫茶店ですか」
笑顔を取り戻した大泉さんが相づちを打つ。
「私が働いていたお店に一成さんが来たのが始まりです。いきなり『俺と結婚しろ』って」
「ほお! いきなりプロポーズですか。さすが強引で有名な社長ですね」
身を乗り出した大泉さんの余計なひと言に、一成さんは眉をピクリと動かした。
「あれ? ですが、確か汐里さんは、最近コンラッドが傘下に収めた藤沢ゴルフ倶楽部のお嬢さんでしたよね?」
大泉さんが目をぱちくりとさせる。
「そう、ですね……」