強引社長といきなり政略結婚!?
「全部だよ」
甘い吐息が唇にかかる。
「そんなのズルイ」
「だって仕方がないだろう? 汐里の指も唇も、この素肌も。髪の毛の一本一本に至るまで全部好きなんだから。汐里を形成しているもの全てが愛しい」
それを言うなら私も同じ。ううん、それのもっと上をいくかもしれない。
だって、一成さんの体の全てはもちろん、一成さんが放った言葉も吐息も、全部丸ごと大好きだから。
「俺以外の誰にも触れさせやしない」
「一成さん以外の誰にも、触れてほしくない」
鼻先に降ってきたキスは、すぐに唇を塞いだ。