オフィスに彼氏が二人います⁉︎
「うん。熱は、ないか」
「……っ!」
手が触れたのはほんの数秒で、部長はすぐに手を引っ込めた。
だけど、体温が上昇するのはごまかしようがなく、鏡なんか見なくても自分の顔がさっきよりもさらに赤くなっているのは明白だったから、私はパッと俯いて、部長から顔を背けた。
そうこうしているうちに、エレベーターが一階に到着した。
一階で降りていく人は何人かいたけれど、このタイミングで一階から乗り込むのは私と時山部長の二人だけだった。
う~~わ~~なんだか緊張しちゃう! いや、時山部長に恋心を抱いているとかではないのだけれど! さっきのおでこピタ、を妙に意識してしまって!
「ごめん、気分を害したかな?」
急にそんなことを尋ねられ、私は自分の顔が赤くなっているのもかまわずに思わずバッと顔を上げた。
部長の言葉の意味がわからず、「え?」と首を傾げると。
「急に顔に触れたりして。嫌だったよな」
真剣な表情でそう言われたから、私は「ち、違います!」と答えた。
「……っ!」
手が触れたのはほんの数秒で、部長はすぐに手を引っ込めた。
だけど、体温が上昇するのはごまかしようがなく、鏡なんか見なくても自分の顔がさっきよりもさらに赤くなっているのは明白だったから、私はパッと俯いて、部長から顔を背けた。
そうこうしているうちに、エレベーターが一階に到着した。
一階で降りていく人は何人かいたけれど、このタイミングで一階から乗り込むのは私と時山部長の二人だけだった。
う~~わ~~なんだか緊張しちゃう! いや、時山部長に恋心を抱いているとかではないのだけれど! さっきのおでこピタ、を妙に意識してしまって!
「ごめん、気分を害したかな?」
急にそんなことを尋ねられ、私は自分の顔が赤くなっているのもかまわずに思わずバッと顔を上げた。
部長の言葉の意味がわからず、「え?」と首を傾げると。
「急に顔に触れたりして。嫌だったよな」
真剣な表情でそう言われたから、私は「ち、違います!」と答えた。