狼社長の溺愛から逃げられません!
 

慌てて首を横に振り、社長の姿を頭から追い出す。

社長のことを思い出すだけで、顔が赤くなっちゃうからダメだ。

熱くなった頬を両手で押さえていると、古賀さんが私の顔をのぞきこんできた。

「有川さん、顔赤いけど酔っちゃった?」
「い、いえ。全然大丈夫です!」

社長のことを考えてたから顔が赤いんです、なんて言えるわけがなくてひたすら首を横に振る。

「そ?」

不思議そうな古賀さんに、私はぶんぶんと頷いて誤魔化すように箸を持つ。

「有川さん犬が好きならさ、今度うちの実家に遊びに来ない?」

唐突にそう言われ瞬きをした。

「え? 実家ですか?」

きょとんとしてると古賀さんが慌てて言い直す。

「あ、いきなり実家に誘われても困るよね。あんまり有川さんがうちの犬に似てるから会わせたくなっちゃって」
「そんなに似てるんですね」

あせった様子の古賀さんにクスクス笑う。
よっぽど犬好きなんだなぁと思っていると、バッグに入れていたスマホが震えだした。



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