狼社長の溺愛から逃げられません!
「ひどい……」
こんな批評、まるで中傷だ。
最初から公平な目でこの映画を見ようとなんてしていない。
粗を探すように汚い言葉を並べた、人を傷つけるためだけに書かれた文章。
『ルイーズ』のキラキラした大切な部分が、この人の言葉で汚されたような気がしてショックを受けた。
「雑誌の編集にこの原稿渡そうと思ってるんだけど、文句はねぇよな?」
そう聞かれ、慌てて顔を上げた。
「や、やめてください、こんなひどい批評……!」
こんなものが雑誌で紹介されてしまったら、『ルイーズ』に傷がついてしまう。
せっかく興味を持ってくれた人でも、この記事を読んだら映画を見るのをためらってしまうような内容だ。
私の顔を小笠原さんは面白がるように見て、首をかしげる。
「なんでもするって言うなら、考えてあげてもいいよ」
「え……?」
言われた言葉の意味がわからなくて、顔を上げた。
「この記事を雑誌に載せるかどうかは、あんた次第かな」
「私……?」