狼社長の溺愛から逃げられません!
自分がこんなに嫉妬深いなんて、今まで知らなかった。
色々考えているうちに黙り込んでしまった私に、社長がちいさく笑ってベッドに腰を下ろした。
「そう言えば、ご褒美を渡すの忘れてた」
「ご褒美、ですか……?」
私が首をかしげると、社長が肩越しにこちらを振り返る。
「お利口に待ってたら、ご褒美やるって言ってただろ」
そういえば、電話でそんなことを言っていたっけ。
きょとんとした私に、社長が意地悪に笑った。
「忘れてるならいいや」
「お、覚えてます! 覚えてます!」
慌ててそう言うと、社長が笑ってポケットから小さな箱を取り出した。
「ほら」
ぽんと無造作に投げ渡され、受け止めたものを見て目を見開く。白いリボンがかかった四角い箱。
「お前はすぐふらふらするから、首輪がわりにこれつけとけ」
震える指でリボンを解き箱を開けると、中には緩やかな丸みを帯びたプラチナの指輪が入っていた。