気まぐれ男子にご注意ください!
「神田くん」
予鈴がなって、しーちゃんの席とお別れして自分の席へ戻ったわたしは神田くんにさっきの話について聞きたくて話しかけた。
だって、神田くんは成績優秀だし、真面目だし、将来有望で有名大学合格が今から期待されてるし、
先生たちもそういう役目を任せたいのはわかる。
なんなら、学校説明会にきた中学生の女の子たちが神田くんに惚れちゃう可能性もあると思う。
神田くんってほんとに罪な男だからねっ!
だから、神田くんが係なのはわかるんだけど…、でも…なんでわたし?
最近は確かに成績はいいかもしれないけど…。
「なんで私って係に選ばれたのかしってる?」
神田くんと目が合うのは、別に始めてってわけではないのに、何回でもどきっとしちゃう。
ほんと、私って神田くんのこと好きなんだなぁ。
「男子女子1人ずつって言われたから」
「うん…?」
まあ、そういう係って大体一つのクラスから男子女子1人ずつだよね…
って、そういうことじゃないんですが…。